EXHIBITIONS
森万里子「Central」
ロンドンとニューヨークを拠点に活動するアーティスト、森万里子の個展がSCAI THE BATHHOUSEで開催される。
森は1967年東京都生まれ。90年代半ばより国際的に注目され、世界各地の国際展に参加し、美術館での個展も多数開催。銀河系のかなたで起こる超新星爆発に呼応するインタラクティブ彫刻や、縄文時代のストーンサークルに着想を得たインスタレーションなど、古代人の信仰から最新の素粒子データまでを参照し、人類を取り巻く見えないエネルギーの存在にかたちを与えてきた。
ロンドンとニューヨークに在住する森にとって、2020年のロックダウンがもたらした生活の変化は、見えざるものへの感性をいっそう研ぎ澄まし、外界の暗闇のなかで「内なる光」を追求する機会となったと言う。
本展は、パンデミック下に生まれた最新作を含め、これまでに森が触れてきた哲学的、科学的、そして超越的なビジョンが静かな瞑想を通して、凝縮する光の中心として構想される。
ギャラリーの中心には、巨大な鉱物のように切り立つ高さ約1.2メートルのアクリルの立体作品《Divine Stone VI》(2019)を展示。日本古来のアニミズムに見られる磐座いわくら(神を降臨させる依り代として祭祀の中心となる岩)を巡るフィールドリサーチに基づき制作された同作品は、差し込む光や見る角度によって変化し、現代の神性を司る光のモニュメントとして現されている。
もうひとつの出品作《Radiant Being》(2019)は、淡いメタリックパステルなどで描かれたドローイングに、三次元CGを施した平面作品シリーズ。プラズマの粒子が大気中の原子に衝突して発光するオーロラのように、円盤状のアルミニウムに額装された画面には、薄紫や空色、ピンクの球形が輪や放射線状に結びつき、形而上的な示唆に富む幽玄なイメージ世界を現前させる。
さらに会期中、2つの作品の出発点である《Dream Temple》(1997-1999)をデジタルバージョンとしてオンラインで初公開し、鑑賞者のさらなる精神体験へと導く。
森は1967年東京都生まれ。90年代半ばより国際的に注目され、世界各地の国際展に参加し、美術館での個展も多数開催。銀河系のかなたで起こる超新星爆発に呼応するインタラクティブ彫刻や、縄文時代のストーンサークルに着想を得たインスタレーションなど、古代人の信仰から最新の素粒子データまでを参照し、人類を取り巻く見えないエネルギーの存在にかたちを与えてきた。
ロンドンとニューヨークに在住する森にとって、2020年のロックダウンがもたらした生活の変化は、見えざるものへの感性をいっそう研ぎ澄まし、外界の暗闇のなかで「内なる光」を追求する機会となったと言う。
本展は、パンデミック下に生まれた最新作を含め、これまでに森が触れてきた哲学的、科学的、そして超越的なビジョンが静かな瞑想を通して、凝縮する光の中心として構想される。
ギャラリーの中心には、巨大な鉱物のように切り立つ高さ約1.2メートルのアクリルの立体作品《Divine Stone VI》(2019)を展示。日本古来のアニミズムに見られる磐座いわくら(神を降臨させる依り代として祭祀の中心となる岩)を巡るフィールドリサーチに基づき制作された同作品は、差し込む光や見る角度によって変化し、現代の神性を司る光のモニュメントとして現されている。
もうひとつの出品作《Radiant Being》(2019)は、淡いメタリックパステルなどで描かれたドローイングに、三次元CGを施した平面作品シリーズ。プラズマの粒子が大気中の原子に衝突して発光するオーロラのように、円盤状のアルミニウムに額装された画面には、薄紫や空色、ピンクの球形が輪や放射線状に結びつき、形而上的な示唆に富む幽玄なイメージ世界を現前させる。
さらに会期中、2つの作品の出発点である《Dream Temple》(1997-1999)をデジタルバージョンとしてオンラインで初公開し、鑑賞者のさらなる精神体験へと導く。