EXHIBITIONS

クリエイションの未来展 第23回 隈研吾監修

「Multiplication」Powered by historia Enterprise

KENGO KUMA&ASSOCIATES × historia ENTERPRISE

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 日本の建築・美術界を牽引する4人のクリエイター、清水敏男、宮田亮平、伊東豊雄、隈研吾を監修に迎え、各監修者の現在進行形の考えを具現化してきた展覧会シリーズ「クリエイションの未来」の最終回がオンラインで開催中だ。

 本シリーズの最後を飾る隈研吾は、今秋閉廊となるLIXILギャラリーを3DCGでモデル化し、隈研吾建築都市設計事務所(KKAA)が過去6回に発表した作品のアーカイヴ展示と、KKAAによる建築の新しいデジタル表現を試みる。

 本展には、ゲームの企画・開発・販売などを行う株式会社ヒストリアのエンタープライズブランド「ヒストリア・エンタープライズ」が協力。鑑賞者はゲームエンジンによる新しい3Dの表現を用いた、オンライン上の架空のギャラリーでリアルタイムでレンダリングされるギャラリー内を歩き回り、抽象化・分解されたKKAAの建築が目の前で再構築されるインタラクティブな体験ができる。

 場所と人、過去と現在、虚と実といった様々な事象がかけ合わされたたバーチャル空間での展示は、私たちに実際の建築では得られない体感と新しい視座を与えてくれるだろう。

 なお本展と同時に、作家によるオンライントーク「建築・デザインのこれから―Multiplication, CONNECT/DISCONNECT」を期間限定にて配信中。

 LIXILギャラリーは今年9月末に閉廊。1981年に東京・銀座での開廊以来およそ40年、展覧会や出版事業を通して、住生活・デザイン・建築・アートを掘り下げてきた活動を終える。