EXHIBITIONS

カズ・オオシロ「Republic」

2020.09.05 - 10.24

カズ・オオシロ Orange Speaker Cabinets and Gray Scale Boxes 2009

 ロサンゼルスで活躍する日本人アーティスト、カズ・オオシロの個展が、東京・天王洲の新スペース「MAKI Gallery(東京・天王洲)」で開催される。

 オオシロは1967年沖縄県生まれ。カリフォルニア州立大学で1998年に文学士を、2002年に美術学修士を取得し。現在はロサンゼルスを拠点に活動。ポップ・アートやミニマリズム、抽象的表現主義などを独自に解釈し、立体と平面、抽象と具象、リアリティとイリュージョンといった様々な二項対立のうえに立って、「絵画」と「芸術」の本質を探ってきた。

 オオシロは、アンプやキャビネット、ゴミ箱などを見事に再現した作品で知られる。一見本物に見えるそれらが、キャンバスに描かれたものだという気づきが、鑑賞者に絵画とは何か、芸術作品の存在や定義を見直すきっかけを与える。

 MAKI Gallery(東京・天王洲)での最初の企画展となる本展では、オオシロの代表的な作品を年代順に展示。ギャラリーの空間を大胆に使用し、スピーカーやキャビネットに、ほぼ単色で構成されるキャンバスのシリーズ「Still Life」や立体作品「Steel Beam」なども加え、これまでの制作活動を俯瞰して紹介する。