EXHIBITIONS

生きている東京展

アイラブアート15

2020.09.05 - 2021.01.31

島袋道浩 象のいる星 2008 撮影=今井紀彰

マリオ・ボッタがプレ公開の際に制作した黒板ドローイング 1990年7月17日 「ワタリウム建築プロジェクト」展(1990年9月17日~11月18日)より

SIDE CORE empty spring 2020

JR「インサイドアウト」プロジェクト 「世界はアートで変わっていく」展(2013年2月10日~6月2日)より

会田誠 東京城 2020(ダンボールとブルーシート) Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル1「パビリオン・トウキョウ 2020」プロジェクト案

 2020年9月に開館30周年を迎えるワタリウム美術館。1985年に建築家マリオ・ボッタによる「ワタリウム建築プロジェクト」に始まった同館は、「まず正面に大きなファサードをおく、街に豊かさを与える都市の新しい顔となるために」というボッタの構想が最初にあった。

 そして1990年9月にワタリウム美術館は開館し、通勤や通学に行き交う人々、車窓から覗く人、通りから一歩入った路地に暮らす町の人たちへ、日常のなかに美術館のある風景が生まれた。

 ワタリウム美術館にとって節目の年に開催される本展は、アーティストたちが見た30年間から東京を再考する展覧会。コレクションを中心に、未公開のドキュメンを公開するとともに、ゲストアーティスト3人の作品を交えて展示する。

 本展の出展作家は、島袋道浩、ジャン・ホワン、寺山修司、齋藤陽道、JR、オラフ・ニコライ、デイヴィッド・ハモンズ、ファブリス・イベール、ナウィン・ラワンチャイクン、バリー・マッギー、マリオ・ボッタ、ナムジュン・パイク。ゲストアーティストは、会田誠、渡辺克巳、SIDE COREの3人。

 ワタリウム美術館は開館以来、東京からアートを発信し、都市で起こる災害や事件、様々な出来事を見届けてきた。2020年、パンデミックの状況下で世界が大きく変わろうとしているいま、アートが都市にもたらすものは何かを改めて考える。