EXHIBITIONS

生誕160年記念

アルフォンス・ミュシャ 創作の軌跡

アルフォンス・ミュシャ クオ・ヴァディス 1904 堺 アルフォンス・ミュシャ館蔵(大阪府堺市)

アルフォンス・ミュシャ 桜草 1899 堺 アルフォンス・ミュシャ館蔵(大阪府堺市)

アルフォンス・ミュシャ 羽根 1899 堺 アルフォンス・ミュシャ館蔵(大阪府堺市)

アルフォンス・ミュシャ 「スラヴ叙事詩」展 1928 堺 アルフォンス・ミュシャ館蔵(大阪府堺市)

アルフォンス・ミュシャ ゴーフレット・ラベル:ルフェーヴル=ユティル 1899 堺 アルフォンス・ミュシャ館蔵(大阪府堺市)

 アルフォンス・ミュシャの生誕160年を記念し、堺市が所蔵する主要なミュシャコレクションが一堂に公開されている。

 堺市はミュシャの画業初期から晩年まで、生涯に渡るコレクションを所蔵。これらはミュシャを一躍パリで有名にしたポスターやパネルはもとより、大型油彩作品、彫刻、宝飾品、素描、書籍の挿絵など、世界でも有数の体系的コレクションとなっている。

 現在のチェコ共和国で1860年に生まれたミュシャは修行時代を経て、パリで書籍の挿絵や商業ポスターのデザインを行い、名声を得た。1900年のパリ万国博覧会では、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ館の壁画など多くの作品を手がけ、デザイナーとして多忙を極めていたミュシャだが、やがて祖国チェコに芸術で貢献することを願い、1910年から約16年かけて大連作「スラヴ叙事詩」を完成させるなど、祖国のために多くの仕事を行った。

 本展は、パリ時代のアール・ヌーヴォーを代表するミュシャの優雅な女性像のポスターやパネル、また転機となった1900年パリ万国博覧会に関連する作品、そして後年祖国チェコの独立と平和を願って創られた作品など、ミュシャの初期から晩年までの創作の軌跡を、堺市が世界に誇るミュシャコレクションによって紹介する(会期中展示替えあり)。