EXHIBITIONS

ラリック・エレガンス

宝飾とガラスのモダニティ―ユニマットコレクション

2020.06.10 - 07.08

ルネ・ラリック ランプ 蝶 1919

ルネ・ラリック 立像《ジュサンヌ》 1925

ペンダントヘッド カーネーションとロータス 1897〜1898

ルネ・ラリック ペンダントヘッド/ブローチ《女性像とチュべローズ》 1899〜1900頃

ルネ・ラリック 花瓶《蝶》 1936

ルネ・ラリック 蓋物《二人のシレーヌ》 1921

 アール・デコを代表するガラス工芸家、ルネ・ラリックの展覧会「ラリック・エレガンス」がそごう美術館で開催されている。

 1860年、フランスに生まれたラリックは、最初にパリの装飾美術学校で宝飾工芸を学んだ。その後、バンドーム広場にアトリエを構えてカルティエなどのブランドに卸し、また女優サラ・ベルナールら有力な顧客を持ってアール・ヌーヴォーの宝飾デザイナーとして絶大な人気を集めた。そして1900年のパリ万国博覧会で大きく注目を集め、20世紀に入るとコティ社の香水瓶などの製造を足がかりにガラス工芸家としての道を歩み始めた。

 現在も続くラリック社の設立もこの頃。15年にパリの現代装飾美術産業美術博覧会(通称:アール・デコ博覧会)にパビリオンを出展し、その前に設置されたガラスの噴水で人々驚かせた。ラリックは工芸から建築にまでカラスの可能性を広げ、アール・デコを牽引する存在として名を轟かせていった。

 ラリック生誕160周年を記念する本展では、ラリックのアール・ヌーヴォー期の貴重なジュエリー作品をはじめ、アール・デコの魅惑のガラス作品などの代表作を含む約200点を一堂に展示。フランス伝統の「エレガンス」の精神を、日常品にまで具現したラリックの世界観を紹介する。

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、展覧会・イベントの中止や延期、一部内容が変更になる可能性あり。来館にあたっての注意事項、最新情報は公式ウェブサイトにて案内。