EXHIBITIONS

戦争とわたしたちのくらし29

天井板を再利用した弁当箱

 太平洋戦争の終結から75年。福岡市では、終戦直前の1945年6月19日の深夜から未明にかけて、マリアナ諸島を出発したアメリカ軍の長距離爆撃機B29の大編隊によって大量の焼夷弾を投下される「福岡大空襲」が起き、博多部や天神から大濠公園までの範囲を中心に、市内の多くの地域が被害を受けた。

 福岡市博物館では、1991年から「福岡市大空襲」のあった6月19日前後に企画展示「戦争とわたしたちのくらし」を開催し、館蔵資料を通して戦時中の社会状況や福岡の人々の生活を紹介してきた。

 企画シリーズ「戦争とわたしたちのくらし」の29回目となる本展では、衣服や日用品、お金などから戦時の人々の生活事情に焦点を当て、館蔵の戦時資料を展示。1937年の日中戦争から戦後までの人々の暮らしを振り返り、戦争と平和を考える機会とする。

※福岡市博物館は緊急事態宣言の延長を踏まえ、5月31日まで臨時休館し、6月2日に再開予定。最新情報は公式ウェブサイトにて案内。