EXHIBITIONS

松下徹「Long Circuit」

2020.04.03 - 04.26, 2020.05.07 - 05.17

©︎ Tohru Matsushita, φ230cm, 2020, Photo by KABO

 アートコレクティブ「SIDE CORE」のディレクターとしても知られるアーティスト・松下徹が個展を開催する。

 松下は1984年神奈川県生まれ、2010年東京藝術大学先端芸術表現科修士課程修了。高須咲恵・西広太志とともに「SIDE CORE」の企画に携わり、「路上における表現の拡張」をテーマとして多数の展覧会を企画・開催してきた。

 自身の絵画制作については「観測・収集する行為」としてとらえ、高電圧電流が残した焼け跡や振り子の軌道で描いた曲線、また絵具のひび割れなど様々な現象やシステムが生み出す動きの痕跡をコラージュした作品などを手がけている。

 個人の探求と、キュレーター・プロデューサーの目線からの発見を表現を落とし込む松下。本展ではキャンバスを回転させて描く絵画と、電気の放電を視覚化する2種類の作品シリーズを発表する。

「制作のプロセスには必ず反復があり、そこに『待つ』という時間が含まれている。ある意味、無題に思える時間を繰り返しながら、次はどうしようか、あれはどうしようかと直感的に考えている。その部分の時間の結果には『存在しない、想像上の作品』があり、いま目の前にある作品と対になっていると想像する。実際存在しないそれが視えてきたら面白いと思う(松下徹)」

※HARUKAITO by islandは緊急事態宣言を受け、4月16日〜5月6日まで休廊。最新情報は公式ウェブサイトおよびTwitter(@islandjapan)にて案内。