EXHIBITIONS

竹内公太 個展「盲目の爆弾+」

2020.04.17 - 06.27

竹内公太 《盲目の爆弾、コウモリの方法》(2019)からのスチール写真

 竹内公太は1982年兵庫県生まれ。2008年東京藝術大学美術学部先端芸術表現科を卒業し、現在は福島県を拠点に活動。丁寧なリサーチをもとに、絵画や彫刻、写真、インスタレーションなど、一定の表現方法にこだわらない多岐にわたるメディアによる展示を展開し、メディアのあり方や受け手の意識を浮き彫りにしてきた。

 これまで個展に、ふくいちライブカメラのモニターに突如現れた指差し作業員の代理人として、災害を見る側の意識と匿名表現者の自意識を顕在化した「公然の秘密」(SNOW Contemporary、東京、2012)や、遺物を中心に刻まれた記憶をたどった「影を食う光」(森美術館、福島、2013)、手(=携帯機器)で情報を取得する現代人の風景をとらえた「手の目」(SNOW Contemporary、2014)、福島県いわき市の図書館で出会った書籍に掲載された石碑巡りをトレースし、メディアの性質と人の記憶のあり様を示した「写真は石碑を石にする、それでも人は」(SNOW Contemporary、2017)などがある。

 17年には、アジア・カルチュラル・カウンシル・日米芸術交流プログラムにおいて、アメリカに約6ヶ月間滞在し、旧原子力開発施設の視察と日米戦争の関連を調査。第二次世界大戦時から翌年までの、日本軍によって投下された風船爆弾の歴史を題材とした映像《盲目の爆弾、コウモリの方法》を制作した。

 本展では、日米をまたいだ綿密なフィールドワークに基づく《盲目の爆弾、コウモリの方法》に加え、新たに制作した写真作品2点を発表。また会期中の4月18日には、風船爆弾の打ち上げがあった茨城県大津港にてアーティスト・トークを開催する。