EXHIBITIONS

ザ・トライアングル

鬼頭健吾:Full Lightness

鬼頭健吾 cartwheel galaxy 2019 展示風景

ザ・トライアングル地上部の北西エントランス 外観 撮影=来田猛

ザ・トライアングル 内観 撮影=来田猛

 2020年にリニューアル・オープンする京都市京セラ美術館は、新設の展示スペース「ザ・トライアングル」(本館地下1階)において、新進現代作家の作品を展示する企画展シリーズ「ザ・トライアングル」を始動。シリーズ初回は、今年度の京都市芸術新人賞に選出された鬼頭健吾を迎える。

 鬼頭は1977年愛知県生まれ、京都市立芸術大学大学院美術研究科油画修了。現在、京都造形芸術大学大学院芸術研究科教授。日常的な素材を組み合わせてカラフルな空間を構成する作品で知られ、一貫して色彩の体験や光の考察に基づく「絵画」にたち戻りながら、多様なインスタレーションを展開してきた。
 
 本展では、キャンバスに様々な画材を用いた新作の平面作品のほか、着彩ガラスを用いたインスタレーションなど近作と新作を発表。北西エントランスに複数の鏡が不思議な風景を見せる《ghost flowers》が設置されているほか、美術館本館では、4月14日〜7月12日までパブリック・アート《untitled(hula-hoop)》を見ることもできる。

 作家・美術館・鑑賞者を三角形で結び、つながりを深めるという願いが込められた「ザ・トライアングル」。新進作家の継続的な育成・支援を目指すとともに、市民や観光客など来館者が気軽に現代美術に触れる機会を創出していくという。

 なお鬼頭に続いて本シリーズでは、木村翔馬(6月13日〜9月22日)、荒木優光(10月3日〜2021年1月24日)、湊茉莉(2021年2月9日〜5月16日)ら、京都に縁のある作家を招き、それぞれの最新の取り組みを紹介する。