EXHIBITIONS

李禹煥「絵画展」

2020.03.06 - 04.25

李禹煥 Dialogue 2018 写真=表恒匡 協力=SCAI THE BATHHOUSE

もの派」の中心人物であり、現在に至るまで国際的に活躍し続けるアーティスト・李禹煥の個展が開催される。

 李は1936年韓国・咸安郡生まれ。60年代後半より「もの派」の理論家およびその中心的な実践家として活動。石や鉄といった自然物と人工物の即物的な組み合わせからなる「関係項」シリーズや、余白がキャンバスの大部分を占める絵画の連作「Dialogue(対話)」など、作品への人為的な関与を極力排除したミニマルな世界観が、空間に独特の緊張感と静謐さをもたらす。

 2010年には、香川県直島に建築家・安藤忠雄とコラボレーションした李禹煥美術館が開館。11年、ニューヨークのグッゲンハイム美術館にて回顧展「Making Infinity」が、14年にはヴェルサイユ宮殿の招聘アーティストとして個展が開催。またこれまで、ドクメンタやヴェネチア・ビエンナーレをはじめとする多数の国際展やグループ展に参加してきた。

 李の絵画作品のみで構成する本展では、2000年以降から継続するシリーズ「Dialogue(対話)」の最新作を展示。わずかな筆跡を除いてグレーの単色のみで始まった同シリーズが、約20年を経て色彩豊かに展開している。

※SCAI THE BATHHOUSEは、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、3月25日より当面のあいだ休廊。最新情報は公式ウェブサイトまで。