EXHIBITIONS

チェコ・デザイン 100年の旅

2020.05.26 - 07.05

ラジスラフ・ストナル 耐熱ガラスのティーセット 1931 チェコ国立プラハ工芸美術館蔵

アルフォンス・ミュシャ ジスモンダ 1894 チェコ国立プラハ工芸美術館蔵

フランチシェク・キセラ ブローチ 1915 チェコ国立プラハ工芸美術館蔵

ヴラスチスラフ・ホフマン 椅子(彫刻家ヨゼフ・マジャトゥカ邸食堂用) 1911-12 チェコ国立プラハ工芸美術館蔵

マリエ・ライロヴァー 革装本 1925 チェコ国立プラハ工芸美術館蔵

イジー・シュハーイェク 花瓶「四季」シリーズより 1999 チェコ国立プラハ工芸美術館蔵

 芸術家アルフォンス・ミュシャが生まれ、またフランス絵画から影響を受けたチェコ・キュビズムと呼ばれる独自の様式を生み出したチェコ。さらに、アニメやおもちゃに至るまで、20世紀のチェコは、世界を魅了する数々のデザインを生み出した国として知られている。しかし、チェコ100年の歴史を振り返ると、戦争や占領そして政変といった刻々と変わる国家の情勢にデザイナーたちが翻弄された世紀でもあった。

 本展はチェコ・デザインの100年を、家具やプロダクト、ポスターなど、チェコ国立プラハ工芸美術館所蔵の作品を中心とした約250点によってたどる全国巡回展。「1900年:アール・ヌーヴォー生命力と自然のかたち」に始まり、「1910–14年:チェコ・キュビスム幾何学的形態からキュビスムへ」「1920年代:アール・デコの時代」など、全8章の歴史軸に沿って各作品は展示し、チェコ、広くはヨーロッパの情勢が20世紀のデザインに与えた影響の一断面を見せる。

 また京都国立近代美術館では関連展示として、大阪中之島美術館が所蔵するチェコの書籍をブックデザインの観点から紹介する。

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大予防のための対策は、京都国立近代美術館ウェブサイトにて案内。