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EXHIBITIONS

ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展

2020.03.06 - 04.19

フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラー 磁器の花瓶の花、燭台、銀器 1839
所蔵:リヒテンシュタイン侯爵家コレクション、ファドゥーツ/ウィーン © LIECHTENSTEIN. The Princely Collections, Vaduz–Vienna

 リヒテンシュタイン侯国の侯爵家は、300年以上にわたってヨーロッパ美術の名品の収集を続け、そのコレクションは3万点という膨大な数におよぶ。

 侯爵家のコレクションによる展覧会開催は本展が九州初。本展では、クラーナハ(父)やルーベンスを含む、北方ルネサンス、バロック、ロココの名品に加え、ヨーロッパの貴族の趣味が反映された優美な陶磁器と油彩画をあわせた126点を紹介する。

 なかでも、バロックを代表する画家ルーベンス(1577〜1640)による《ペルセウスとアンドロメダ》(1622年以降)は注目の作品。同じくルーベンスによる《聖母を花で飾る聖アンナ》(1609/10年頃)やドイツ・ルネサンスの画家ルーカス・クラーナハ(父)の《聖バルバラ》(1520年以降)など、多様な文化を積極的に受け入れてきた大分県でキリスト教美術に出会うことができる。

 また、17〜18世紀に日本でつくられた有田焼がウィーンに渡り、そこで金属装飾された東洋と西洋の合作《青磁色絵鳳凰雲文金具付蓋物》が数百年の時を経て九州に里帰り。このほか、リヒテンシュタイン侯女や侯妃の肖像画や、宗教画に表された美しい女性像も見どころのひとつとなる。

※新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡散防止のため、3月2日より休館。再開については、公式ウェブサイトにて案内。