EXHIBITIONS

現代美術の再発明

ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校 最終期(第6期)

ゲンロンカフェ、五反田アトリエ
2020.04.12 - 2021.03.21

新芸術校第4期 最優秀作家・青木美紅《1996》、第4期最終選抜成果展「ホーム・ランド」(2019)での展示風景 写真提供=松下哲也

 アートスクール「ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校」が第6期を開講。6期生の募集は2020年3月25日まで(現在、募集を終了)。今期で「ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校」の開講は第6期が最後となる。

 新芸術校は2015年の設立以来、美術批評家、アーティストグループ「カオス*ラウンジ」代表の黒瀬陽平を主任講師に、会田誠、椹木野衣、飴屋法水、宮台真司、宇川直宏ら多彩なゲスト講師を招き、美術大学とは異なるカリキュラムを設置。

 これまでの受講者から、第21回岡本太郎現代芸術賞で岡本敏子賞を受賞した弓指寛治、台北・關渡美術館でのレジデンシープログラムへの参加をはじめ、国内外で精力的に発表を行う磯村暖、ワタリウム美術館地下オン・サンデーズでの個展「OUTTA STEP」(2018)を開催したほか、ストリートやライブと幅広く活動する新井健、あいちトリエンナーレ 2019への最年少での出展を果たした青木美紅など、今後の活躍が期待されるアーティストを育成してきた。

 新芸術校の最終期となる本年度は、「通常課程」と前期に新設された「コレクティブリーダー課程」の2課程を用意。 「通常課程」では「展示」を中心に据えつつ、制作や展示のアイデアを具現化できる美術家の育成を目指してカリキュラムをさらに強化し、いっぽう「コレクティブリーダー課程」は、キュレーションと論文執筆をメインに学ぶコースとなる。

 第6期の講師は、堀浩哉、飴屋法水、田中功起、梅津庸一、弓指寛治、和田唯奈、磯村暖、青木美紅ら。集団指導制を新たに導入し、年間を通して制作の基礎からキュレーションの歴史、展示の設計と会場の設営、美術とテクノロジー、批評まで、現代美術家として不可欠な要素を学ぶことができる。

 そしてカリキュラム前期での座学やワークショップなどでの学びを生かす実践の機会として、後期では全受講生が参加する成果展を開催。展示は一般公開され、岩渕貞哉(『美術手帖』総編集長)、福原志保(美術家)、柳美里(劇作家・小説家)、和多利浩一(ワタリウム美術館館長)、堀浩哉、東浩紀(株式会社ゲンロン創業者、批評家・作家)を審査員に迎えた最終講評会が2021年3月21日(予定)に行われる。

※株式会社ゲンロンと合同会社カオスラの契約解除に伴い、「ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校」第6期のカリキュラムに変更があったため、当初の情報を更新して掲載。