EXHIBITIONS

吉田志穂+duenn「交信」

2020.02.06 - 03.01

© Shiho Yoshida Courtesy of Yumiko Chiba Associates

 写真による独創的な作品で注目を集めるデジタルネイティブ世代のアーティスト・吉田志穂と、必要最小限の機材でミニマルな作品を制作するサウンドアーティスト・duennによる2人展が開催されている。

 吉田は1992年千葉県生まれ。2014年東京工芸大学芸術学部写真学科卒業。大学在学中に、インターネット上の画像をフィルムカメラで撮影し、暗室で加工を重ねることで膨大な数の画像の断片の物質化を試みた作品《log》で、第11回写真1_wall 展でグランプリを受賞。その後も、写真という媒体を通して表現の探求を続け、17年に「第11回 shiseido art egg」に入選。翌年には「VOCA展 2018」に入選するなど、今後の活躍が期待されている。

 duennは福岡在住。ベルギーの実験音楽レーベル「Entr’acte」、大阪の「スローダウンRECORD」をはじめとする国内のレーベルより多数の作品をリリース。2019年のNyantora(Koji Nakamura)との共催イベント「Hardcore Ambience」では、美術家の津田翔平と詩人の谷川俊太郎(音声出演)とライブパフォーマンスを十和田市現代美術で開催。また第11回恵比寿映像祭のスペシャルプログラムに参加し、音響デザイナーの大野松雄と写真家の金村修とライブパフォーマンスを行うなど、異分野のアーティストとも共演し、表現を幅を広げている。

 本展では、異なるメディアで表現活動を行う2人のアーティストが「夢」をテーマにコラボレーション。「夢」にまつわる物語をそれぞれ写真と音楽で照らし出し、1つの新たな世界観へと変容させる。