EXHIBITIONS
西野達「やめられない習慣の本当の理由とその対処法」
パブリックな場を大胆に変容させる大規模インスタレーションを手がけてきたアーティスト・西野達が、ギャラリーでの10年ぶりとなる個展を開催する。
西野は1960年愛知県生まれ。武蔵野美術大学を修了後、87年に渡独し、ミュンスター芸術アカデミーで彫刻を学んだ。以後、97年よりパブリックアートの形態を用い、公共空間を中心に大型プロジェクトを展開。現在は、ベルリンと東京に拠点として各都市を行き来しながら作品を発表している。
活動の主な舞台をホワイトキューブの外に置く西野が目論むのは、公共性の高い場所に私的空間を唐突に出現させ、世界を異化すること。街のモニュメントや街路灯などをインスタレーションに丸ごと取り込んだ部屋を建設し、リビングルームやホテルに仕立て上げて実際に「営業」するなど、普段見慣れた風景を、驚きと可笑しみ、同時に冷徹な客観性を帯びたダイナミックな作品を多数発表してきた。
本展では、プライベートをパブリックな場に表出させることで日常的な観念を破壊し価値観の転換を迫ってきた西野が、屋外や美術以外の文脈を持つ様々なデイリーオブジェクトを屋内空間に設置。屋内への搬入が悩ましいヘビー級の巨木、公道を走っていたはずの車両の断片、自宅にある家具や家電といった様々な日常的な場にあるものが、本来あるべきコンテクストを剥奪されギャラリー空間に構成されたとき、その異物性が姿を現し、独特な空間をつくり上げる。
西野は1960年愛知県生まれ。武蔵野美術大学を修了後、87年に渡独し、ミュンスター芸術アカデミーで彫刻を学んだ。以後、97年よりパブリックアートの形態を用い、公共空間を中心に大型プロジェクトを展開。現在は、ベルリンと東京に拠点として各都市を行き来しながら作品を発表している。
活動の主な舞台をホワイトキューブの外に置く西野が目論むのは、公共性の高い場所に私的空間を唐突に出現させ、世界を異化すること。街のモニュメントや街路灯などをインスタレーションに丸ごと取り込んだ部屋を建設し、リビングルームやホテルに仕立て上げて実際に「営業」するなど、普段見慣れた風景を、驚きと可笑しみ、同時に冷徹な客観性を帯びたダイナミックな作品を多数発表してきた。
本展では、プライベートをパブリックな場に表出させることで日常的な観念を破壊し価値観の転換を迫ってきた西野が、屋外や美術以外の文脈を持つ様々なデイリーオブジェクトを屋内空間に設置。屋内への搬入が悩ましいヘビー級の巨木、公道を走っていたはずの車両の断片、自宅にある家具や家電といった様々な日常的な場にあるものが、本来あるべきコンテクストを剥奪されギャラリー空間に構成されたとき、その異物性が姿を現し、独特な空間をつくり上げる。