EXHIBITIONS

パフォーマンスする絵画

2019.12.14 - 2020.02.24

福田美蘭 見返り美人 鏡面群像図 2016

石井礼子 私の周囲 線路は続くよⅠ 2003 平塚市美術館寄託

小関利雄 蛙の五月祭 1986

海老原喜之助 曲馬 1935頃

 平塚市美術館は「パフォーマンスする絵画」展と題し、コレクションより人間の身体の動きや身体による表現をテーマとした絵画をはじめ、版画・写真作品を紹介する。

 人間の身体表現には、ダンスや演劇といった非日常の空間をつくり出すものから、生活上の単純な動作まで様々あり、古くでは神に捧げる儀礼のシーンを象った彫像や、祝祭や演劇の場面を描いた壁画などで非日常の空間が表現されてきた。近代以降は、芸術家にとって人々の日常生活も主題となり、人間の身体は、時代や国を超えてインスピレーション源となっている。

 本展のキーワードは、歌う・踊る・演じる・装う・祈るなど。近年収蔵された金魚絵師・深堀隆介の作品《桜升命名淡紅》や、自分の家のなかで起こる出来事を日記のように描き留めている画家・石井礼子の寄託作品を含め、所蔵品から様々な身体のパフォーマンスの表現を紹介する。