EXHIBITIONS

ハマスホイとデンマーク絵画

2020.01.21 - 03.26

ヴィルヘルム・ハマスホイ ピアノを弾く妻イーダのいる室内 1910 国立西洋美術館蔵(東京展のみ出品)

ヴィルヘルム・ハマスホイ 背を向けた若い女性のいる室内 1903-04 ラナス美術館蔵 © Photo: Randers Kunstmuseum

ヴィルヘルム・ハマスホイ 室内 1898 スウェーデン国立美術館蔵 Nationalmuseum, Stockholm / Photo: Nationalmuseum

ヴィルヘルム・ハマスホイ 室内―開いた扉、ストランゲーゼ30番地 1905 デーヴィズ・コレクション蔵 The David Collection, Copenhagen

 デンマークを代表する画家ヴィルヘルム・ハマスホイの、日本では12年ぶりとなる展覧会が開催される。

 身近な人物の肖像、風景、そして静まりかえった室内。ハマスホイ(1864〜1916)は17世紀のオランダ風俗画に影響を受け、限られた主題で静謐な室内を描いたことから「北欧のフェルメール」とも評されている。

 ハマスホイの回顧展は、1990年代以降、パリのオルセー美術館やニューヨークのグッゲンハイム美術館などで相次いで開催。西洋美術の古典を想起させる空気を纏いつつ、近代の都市生活者特有の郷愁を感じさせる作品の再評価が世界的に高まっており、日本でも2008年に国立西洋美術館での展覧会で強い印象を残した。

 本展では、日本で初めて本格的な紹介となる19世紀デンマークの名画とともに、ハマスホイの珠玉の作品が再来日。日本初公開を含むハマスホイ作品約40点を、19世紀デンマーク美術の流れのなかでとらえることで、画家の特異な才能の新たな一面に光を当てる。

※新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡散防止のため、3月13日に開催を中止。