EXHIBITIONS

エンドレスジャーニー展

~終わらせたい、強いられた旅路~

2019.12.18 - 12.22

故郷の村が襲撃されジャングルを抜けニジェールに逃げてきた9歳の少女 © Juan Carlos Tomasi / MSF

畑仕事中に爆撃により負傷したシリア人男性 © Denis Bosnic

ニジェールで栄養失調の治療を受ける幼児 © Laurence Hoenig / MSF

中米ホンジュラスで MSF が分娩介助した母子  © Dominic Bracco

 現在、難民や国内避難民が世界で戦後最多の7000万人を超え、多くの人々が紛争や迫害、暴力や貧困によって困難な状況にある。

 国境なき医師団は、生きるために移動を強いられた人々の現状と国境なき医師団の医療援助活動についての理解促進を目的に、広報キャンペーン「エンドレスジャーニー~終わらせたい、強いられた旅路~」を実施。その一環として5日間の展覧会イベントを開催する。

 本展では、地中海、アフリカ/チャド湖周辺、シリア、バングラデシュ(ロヒンギャ)、中米の難民・移民に焦点を当て、人々が強いられた旅路をたどれるように展示を構成。また、テント式手術室や四輪駆動車などを使って国境なき医師団の活動地をリアルに再現し、各地が抱える医療ニーズを紹介する。

 会場には、国境なき医師団に寄せた詩人・谷川俊太郎の書き下ろし作品と、美術作家・諸泉茂とのコラボレーション作品も展示。会期中に、作家・クリエーターのいとうせいこうやフォトジャーナリストの渋谷敦志、国境なき医師団スタッフによるトークイベントやガイドつきツアーも行われる。