EXHIBITIONS
森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020―さまよえるニッポンの私
名画や映画の登場人物、また歴史上の人物に自らが扮するセルフポートレイト作品で知られる森村泰昌。1985年に《肖像(ゴッホ)》でデビューして以降、⼀貫して「私」とは何かという問いに取り組み続けている。
森村は、2018年にニューヨークのジャパンソサエティーで個展「Yasumasa Morimura: Ego Obscura」を開催し、長編映像作品《エゴオブスクラ》を発表。本展はその凱旋展として、東京2020のために再編集された《エゴオブスクラ》(2019)と、この映像を⽤いて会期中開催される作家⾃⾝によるレクチャーパフォーマンスを通じて、⽇本近現代史・⽂化史に⾔及する。
新作の《エゴオブスクラ》には、日本人の記憶に深く刻まれている昭和天皇とダグラス・マッカーサー、あるいはマリリン・モンローや三島由紀夫らに扮した森村が登場。⻄洋の価値観が日本に広がった戦後を舞台に、森村は同時代の日本で教育を受けた個人的経験から、「真理や価値や思想というものは〜いくらでも自由に着替えることができるのだ」(映像作品「エゴオブスクラ」より)という発想を導き出した。
森村はこの「エゴオブスクラ」という言葉に「闇に包まれた曖昧な自我」の意味を込め、愛情のみでは片付けられない母国への複雑な感情をにじませながら、「さまよえるニッポンの私」とは何かという命題に挑む。
また本展では、マネ「オランピア」から生まれた初期の代表作《肖像(双子)》と新作《モデルヌ・オランピア 2018》も展示される。
※原美術館は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、当面のあいだ臨時休館。最新情報は公式ウェブサイトにて案内。
森村は、2018年にニューヨークのジャパンソサエティーで個展「Yasumasa Morimura: Ego Obscura」を開催し、長編映像作品《エゴオブスクラ》を発表。本展はその凱旋展として、東京2020のために再編集された《エゴオブスクラ》(2019)と、この映像を⽤いて会期中開催される作家⾃⾝によるレクチャーパフォーマンスを通じて、⽇本近現代史・⽂化史に⾔及する。
新作の《エゴオブスクラ》には、日本人の記憶に深く刻まれている昭和天皇とダグラス・マッカーサー、あるいはマリリン・モンローや三島由紀夫らに扮した森村が登場。⻄洋の価値観が日本に広がった戦後を舞台に、森村は同時代の日本で教育を受けた個人的経験から、「真理や価値や思想というものは〜いくらでも自由に着替えることができるのだ」(映像作品「エゴオブスクラ」より)という発想を導き出した。
森村はこの「エゴオブスクラ」という言葉に「闇に包まれた曖昧な自我」の意味を込め、愛情のみでは片付けられない母国への複雑な感情をにじませながら、「さまよえるニッポンの私」とは何かという命題に挑む。
また本展では、マネ「オランピア」から生まれた初期の代表作《肖像(双子)》と新作《モデルヌ・オランピア 2018》も展示される。
※原美術館は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、当面のあいだ臨時休館。最新情報は公式ウェブサイトにて案内。