EXHIBITIONS

宮永愛子「漕法 はじまりの景色」

2019.11.23 - 12.15

宮永愛子 suitcase -key- 2013 写真=木奥恵三 © MIYANAGA Aiko Courtesy Mizuma Art Gallery

「変わりながらも存在し続ける世界」を表現するアーティスト・宮永愛子の、7年ぶりとなる作品集刊行にあわせた展覧会が開催される。

 宮永は1974年京都府生まれ、2008年東京藝術大学大学院修士課程修了。日用品をナフタリンでかたどったオブジェや、塩、陶器の貫入音や葉脈を使ったインスタレーションなど、気配の痕跡を用いて時を視覚化する作品を手がけてきた。2013年「日産アートアワード」初代グランプリ受賞。今年には、大規模個展「宮永愛子:漕法」(高松市美術館)を開催したばかりだ。

 本展は、作品集『宮永愛子 漕法』(青幻舎)の刊行を記念し、作品集の世界をひも解くもの。高松市美術館での個展に向けて瀬戸内の地域をめぐった際の記録と、宮永の代表的なシリーズであるナフタリンを素材とした作品を展示する。

『宮永愛子 漕法』には、「宮永愛子:漕法」展の出展作と、11〜18年までの発表作を収録。また会期中、同書の装丁とデザインを担当したブックデザイナー・名久井直子や、宮永と親交の深い小説家・朝吹真理子とのトークイベントも予定している。