EXHIBITIONS

レトロかわいい ♡ 楽譜表紙イラストレーションズ

-夢二が描く大正ロマンの音楽イメージー

2019.10.04 - 12.25

竹久夢二・画 セノオ楽譜「アヴェマリヤ」 1925 竹久夢二美術館蔵

 竹久夢二が活躍した大正時代に、音楽を楽しむ手段として身近な存在だった「楽譜」。当時は楽譜の表紙を飾るイラストレーションが注目され、夢二はこの分野において視覚面から音楽を多彩に表現した。

 夢二は、古今東西の名曲を紹介した『セノオ楽譜』をはじめ、童謡や民謡を題材にした楽譜表紙絵を数多く担当。おしゃれなファッションに身を包んだ異国の少女、アール・ヌーヴォー様式で装飾を試みた植物図案、カラフルな色彩の連続模様、さらにレタリングや飾り枠にも趣向を凝らしながら、幅広い画風で楽譜を彩り、音楽愛好者から女学生までを魅了した。

 本展では、夢二が大正〜昭和初期に手がけた楽譜表紙絵を一挙公開。あわせて、当時の音楽にまつわる事柄や、大正期の作詞・作曲家と夢二のつながりを紹介する。