EXHIBITIONS

ゴッホ展

2019.10.11 - 2020.01.13

フィンセント・ファン・ゴッホ 麦畑 1888年6月 油彩、カンヴァス 50×61cm P. & N. デ・ブール財団 © P. & N. de Boer Foundation

フィンセント・ファン・ゴッホ 糸杉 1889年6月 油彩、カンヴァス 93.4×74cm メトロポリタン美術館蔵 Image copyright © The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY

フィンセント・ファン・ゴッホ タンギー爺さんの肖像 1887年1月 油彩、カンヴァス 45.5×34cm ニュ・カールスベア美術館蔵 © Ny Carlsberg Glyptotek, Copenhagen Photo: Ole Haupt

フィンセント・ファン・ゴッホ ジャガイモを食べる人々 1885年4-5月 リトグラフ(インク・紙) 26.4×32.1cm ハーグ美術館蔵 © Kunstmuseum Den Haag

フィンセント・ファン・ゴッホ 器と洋梨のある静物 1885年 油彩、カンヴァス 33.5×43.5cm ユトレヒト中央美術館蔵 © Centraal Museum Utrecht/Ernst Moritz

アントン・マウフェ 4頭の曳き馬 制作年不詳 油彩、板 19.5×32cm ハーグ美術館蔵 © Kunstmuseum Den Haag

フィンセント・ファン・ゴッホ アニエールのヴォワイエ・ダルジャンソン公園の入口 1887年 油彩、カンヴァス 54.6×66.8cm イスラエル博物館蔵 Photo © The Israel Museum, Jerusalem by Elie Posner

フィンセント・ファン・ゴッホ パリの屋根 1886年春 油彩、カンヴァス 45.6×38.5cm アイルランド・ナショナル・ギャラリー
© National Gallery of Ireland

カミーユ・ピサロ ライ麦畑、グラット=コックの丘、ポントワーズ 1877年 油彩、カンヴァス 60.3×73.7cm 静岡県立美術館蔵

ポール・セザンヌ オワーズ河岸の風景 1873-74年 油彩、カンヴァス 73.5×93.0cm モナコ王宮コレクション © Reprod. G. Moufflet/Archives du Palais de Monaco

 鮮やかな色彩と力強い筆致で人々を魅了し続ける画家、フィンセント・ファン・ゴッホ。37年の生涯のうち画家としての活動はわずか10年で、代表作のほとんどは晩年の数年間で描かれたものだ。

 ゴッホが画家として独自の画風を確立するまでには「ハーグ派」と「印象派」の画家たちとの出会いがあった。27歳のときに画家を志したゴッホは、オランダの「ハーグ派」と交流しながら、絵画の基礎を習得。農村風景や静物などを題材に、暗い色彩で抒情的な光景を描いた。その後、弟テオの勧めで移り住んだパリで鮮やかな色づかいの「印象派」を目にし、独自の作風を確立していった。

 本展では、貴重な初期作品、《糸杉》など晩年の代表作を含むゴッホ作品約40点を展示。「ハーグ派」のマウフェやラッパルト、「印象派」のモネ、ルノワール、ピサロなど影響を受けた画家たちの作品を交え、ゴッホが後期印象派を代表する画家のひとりになるまでの画業の変遷をたどる。