EXHIBITIONS

特別展「ゴッホ展」

2020.01.25 - 03.29

フィンセント・ファン・ゴッホ 糸杉 1889年6月 油彩・カンヴァス 93.4 × 74cm メトロポリタン美術館 Image copyright © The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY

フィンセント・ファン・ゴッホ 薔薇 1890年5月 油彩・カンヴァス 71 × 90cm ワシントン・ナショナル・ギャラリー © National Gallery of Art, Washington D.C., Gift of Pamela Harriman in memory of W. Averell Harriman

フィンセント・ファン・ゴッホ ジャガイモを食べる人々 1885年4-5月 リトグラフ(インク・紙) 26.4 × 32.1cm ハーグ美術館蔵 © Kunstmuseum Den Haag

フィンセント・ファン・ゴッホ モンマルトルの家庭菜園 1887年6-7月 油彩・カンヴァス 97.5 × 129.5㎝ アムステルダム市立美術館蔵 © Stedelijk Museum, Amsterdam

フィンセント・ファン・ゴッホ 麦畑 1888年6月 油彩・カンヴァス 50 × 61cm P. & N. デ・ブール財団蔵 © P. & N. de Boer Foundation

 ゴッホの晩年の代表作《糸杉》や、画業のなかで「もっとも美しい作品のひとつ」と称される《薔薇》などが揃う特別展「ゴッホ展」が兵庫県立美術館に巡回。同展は、ゴッホが後期印象派を代表する画家に至るまでの表現の変遷をたどる。

 1880年、27歳のときに画家を志し、絵の制作を始めたゴッホ。初期では身近な風景を題材としたハーグ派の影響を受けてその中心的な画家のひとり、アントン・マウフェに師事し、同グループのほかの画家たちとも交流した。

 対象を正確に写し取るのではなく、示唆に富んだ筆致を重視したハーグ派に学んだゴッホは、その後、パリに出て印象派の鮮やかな色遣いに出会い、やがて独自の画風を確立していった。

 同展では、ゴッホの絵画やドローイング約50点にあわせ、創作に大きな影響を与えたハーグ派と印象派の画家たちの作品を展示。初期から晩年までの画業を追いながら、これまで日本ではあまり紹介されることのなかったハーグ派との関係性に焦点を当てる。

※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、開催を中止。