EXHIBITIONS

雨宮庸介「幽霊の原稿」

SNOW Contemporary|09.13 - 11.01

雨宮庸介 幽霊の原稿:眼鏡の中だけ思い出せる 2019

 雨宮庸介は1975年茨城県水戸市生まれ。彫刻や映像インスタレーション、パフォーマンスなどの手法を用いて、日常では意識されない普遍的な事象における境界線の再考を促すような作品を制作している。1999年多摩美術大学美術学部油画専攻卒業後、2011年に渡欧し、13年にサンドベルグインスティテュート(アムステルダム)修士課程修了。現在はベルリンを拠点に活動している。

 本展に向けて準備を進めているなか、6月に両親が健康を損ねて倒れるという重大な出来事に面した雨宮。当初は作品を制作することと、家族にいま起きている個人的なことは無関係としなければならないととらえていた。しかし、次第に家族を考えることは自身の作品のテーマでもある「境界」や「普遍性」を考えることにつながると感じるようになったという。

 本展では「幽霊の原稿」と題し、自身の家族について、パフォーマンスやプロジェクトなどに関する様々な「原稿」としてのドローイングや、油彩作品約6点を発表。極めて個人的な単位でありながら社会の最少単位でもある「家族」を芸術表現へと昇華させる、新たなテーマに挑む。