EXHIBITIONS
ルート・ブリュック 蝶の軌跡
フィンランドの名窯・アラビアの専属アーティストとして約50年にわたって活躍し、近代のセラミック・アートの草分けと呼ばれるルート・ブリュック。初期では愛らしく温かみのある具象的な作品を手がけ、食器などの生活用品、神話や動植物などをモチーフとした陶板を主に手がけた。
その後、作品は徐々に抽象化し、無数のタイルピースを組み合わせた立体的な作風へと移行。晩年は、迫力あるモザイク壁画の大作も制作し、ヘルシンキ市庁舎や大統領私邸を飾った。なかでも、ブリュックが好んでモチーフに使った「蝶」は、蝶類学者だった父親を象徴するもの。ブリュックは溢れんばかりの色彩をまとって自由に舞う蝶の姿を表現することに挑戦し続け、フィンランド人、アーティスト、そして女性として生きた実り豊かな人生から多彩な作品をつくり出した。
本展は、約200点のセラミックやテキスタイルなどを通じて、ブリュックの多彩な仕事を初めて日本で網羅的に紹介。たしかな伝統技術に裏打ちされた細やかな手仕事に注目し、「明るく、かわいい」印象で語られがちな「北欧・フィンランド」のイメージを刷新する。
その後、作品は徐々に抽象化し、無数のタイルピースを組み合わせた立体的な作風へと移行。晩年は、迫力あるモザイク壁画の大作も制作し、ヘルシンキ市庁舎や大統領私邸を飾った。なかでも、ブリュックが好んでモチーフに使った「蝶」は、蝶類学者だった父親を象徴するもの。ブリュックは溢れんばかりの色彩をまとって自由に舞う蝶の姿を表現することに挑戦し続け、フィンランド人、アーティスト、そして女性として生きた実り豊かな人生から多彩な作品をつくり出した。
本展は、約200点のセラミックやテキスタイルなどを通じて、ブリュックの多彩な仕事を初めて日本で網羅的に紹介。たしかな伝統技術に裏打ちされた細やかな手仕事に注目し、「明るく、かわいい」印象で語られがちな「北欧・フィンランド」のイメージを刷新する。