EXHIBITIONS
伊藤公象 個展「土のひだ」
土を素材とした陶造形で、現代美術のなかに新しい領域を切り拓いてきた伊藤公象の個展が開催される。
伊藤は1932年石川県金沢市生まれ。彫金家の長男として生まれ、10代の頃に陶芸家のもとで修行。その後は伝統の世界から離れ、美術という概念を問い直すような表現を追求してきた。
あるときは土を凍らせ、またあるときは乾燥による土の収縮や亀裂を創作に取り込むなど、自然現象を生かした独自の造形は早くから注目を集め、78年のインド・トリエンナーレに参加。84年にはヴェネチア・ビエンナーレ日本代表を務めるなど、土による造形のパイオニアとして高い評価を得てきた。
生命と死、有機と無機、現実と象徴の境界と、そのあいだの緊張関係から紡がれる美に関心を寄せてきた伊藤。本展では、伊藤が土の造形によって生み出してきた襞(ひだ)という概念の新展開を見せる。
1階の会場では、これまで未発表だった紙と写真を使用した新作インスタレーション、屋上ではブルーパールの陶を無数に配置したインスタレーションを展示。これらの作品は、先端テクノロジーによって様々な境界が融解していくこれからの世界を考えるための、多くの示唆を与えてくれるだろう。
伊藤は1932年石川県金沢市生まれ。彫金家の長男として生まれ、10代の頃に陶芸家のもとで修行。その後は伝統の世界から離れ、美術という概念を問い直すような表現を追求してきた。
あるときは土を凍らせ、またあるときは乾燥による土の収縮や亀裂を創作に取り込むなど、自然現象を生かした独自の造形は早くから注目を集め、78年のインド・トリエンナーレに参加。84年にはヴェネチア・ビエンナーレ日本代表を務めるなど、土による造形のパイオニアとして高い評価を得てきた。
生命と死、有機と無機、現実と象徴の境界と、そのあいだの緊張関係から紡がれる美に関心を寄せてきた伊藤。本展では、伊藤が土の造形によって生み出してきた襞(ひだ)という概念の新展開を見せる。
1階の会場では、これまで未発表だった紙と写真を使用した新作インスタレーション、屋上ではブルーパールの陶を無数に配置したインスタレーションを展示。これらの作品は、先端テクノロジーによって様々な境界が融解していくこれからの世界を考えるための、多くの示唆を与えてくれるだろう。