EXHIBITIONS

子どものための建築と空間展

2019.07.27 - 08.18, 2019.08.20 - 09.08

宮代町立笠原小学校 低学年棟校舎 1982 象設計集団 撮影=北田英治

旧開智学校校舎(国指定重要文化財) 外観 1876 立石清重 写真提供=旧開智学校校舎

七戸町立城南小学校 図書館棟 1965 東京大学吉武研究室 撮影:長澤悟

ゆかり文化幼稚園 園舎 1967 丹下健三都市・建築設計研究所 写真提供=ゆかり文化幼稚園

軍艦三笠の大模型(『少年倶楽部』19巻1号付録) 1932 弥生美術館蔵

慶應義塾大学幼稚舎 理科教室 1937 谷口吉郎 撮影=渡辺義雄 写真提供=慶應義塾福澤研究センタ

自由学園明日館(国指定重要文化財) 中央棟食堂 1922 フランク・ロイド・ライト、遠藤新 写真提供=自由学園明日館

ふじようちえん 遠景 2007 建築家=手塚貴晴+手塚由比(手塚建築研究所) トータルプロデュース=佐藤可士和 Photo © Katsuhisa Kida /FOTOTECA

黒石ほるぷ子ども館 室内詳細図(1:20) 1977 菊竹清訓 株式会社建築情報蔵

 明治時代の幕開けとともにはじまった日本の近代教育と、学校の建設。明治時代は地域の人々の尽力によって校舎が建てられ、時代ごとにその外観や内装を変化させてきた。そして現代の学校建設においては、より子供たちが伸び伸びと活動できるよう、建築家やデザイナーの参画によって、随所に様々な工夫がなされている。

 本展では、子供たちの生活の中心となる学びの場・遊びの場としてつくられた建築と空間のなかから、日本の近現代史において試みられた、先駆的かつ独創的な取り組みに注目。幼稚園や保育園などの初等教育の場となる建築約40作品、また児童遊園、図書館といった児童施設30作品を中心に取り上げ、つくり手と使い手の両方の視点から選んだ写真、図面、模型といった作品資料を通して紹介する。

 このほか、教育玩具や絵本原画なども選りすぐって展示。社会のあり方が大きく変化する現代において、これからの子供たちが育つ環境づくりについて考えるきっかけを提供する。