EXHIBITIONS

クリスチャン・ボルタンスキー ー Lifetime

クリスチャン・ボルタンスキー ミステリオス 2017 作家蔵 © Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2019, Photo © Angelika Markul

クリスチャン・ボルタンスキー 保存室(カナダ) 1988 作家蔵 © Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2019, © Ydessa Hendeles Art Foundation, Toronto, Photo by Robert Keziere

クリスチャン・ボルタンスキー モニュメント 1986 作家蔵 © Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2019, Photo © The Israel Museum, Jerusalem by Elie Posner

クリスチャン・ボルタンスキー 黄昏 2015 作家蔵 © Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2019, © Oude Kerk, Amsterdam, Photo by Gert Jan Van Rooij

クリスチャン・ボルタンスキー 合間に 2010 作家蔵 © Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2019, Photo © The Israel Museum, Jerusalem by Elie Posner

クリスチャン・ボルタンスキー 発言する 2005 作家蔵 © Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2019, © MACs_Grand Hornu, Belgique, Photo by Philippe De Gobert

クリスチャン・ボルタンスキー ぼた山 2015 作家蔵 © Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2019, © MACs_Grand Hornu, Belgique, Photo by Philippe De Gobert

 現代のフランスを代表する作家、クリスチャン・ボルタンスキーは1960年代後半から短編フィルムを制作し、70年代に写真を積極的に使った自己や他者の記憶にまつわる作品で注目されるようになった。80年代には、光を用いたインスタレーションで宗教的なテーマに取り組み、国際的な評価を獲得。その後も歴史や記憶、人間の存在の痕跡をテーマに据え、世界各地で作品を発表している。

 本展は、ボルタンスキーの50年間の活動の全貌を紹介する日本過去最大規模の回顧展。子供の肖像写真と電球を祭壇のように組み合わせた「モニュメント」(1985-)などの初期シリーズから、人々が語り継ぐことをテーマとした最新作までを含む46点(予定)で多様な作品世界を紹介する。

 また、「空間のアーティスト」と自負する作家自らが手がけた会場構成も見どころのひとつ。本展は、初期作品から最新作までを時代順ではなく個々の作品を組み合わせ、ひとつの大きなインスタレーションとして構成される。