EXHIBITIONS

建築公開

新しい時代のはじまり

鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム

中庭

平家池をのぞむピロティ

 2016年に閉館した「旧神奈川県立近代美術館 鎌倉」。日本近代建築の傑作であるとともに、65年間にわたる美術館活動によって親しまれた建築を継承していくことが決定し、2019年6月8日に「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」として新たに開館する。

 鶴岡八幡宮境内に建つ旧神奈川県立近代美術館 鎌倉は、戦後間もない1951年に日本で最初の公立近代美術館として開館。美術館の設計は建築家・坂倉準三が手がけ、99年にDOCOMOMOによる「日本の近代建築20選」に選出、2016年には神奈川県指定重要文化財に指定された。16年3月、借地契約満了に伴い閉館したが、鶴岡八幡宮の意向で今後は「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」として、鎌倉の歴史や文化、ゆかりのある文士や美術家などを紹介し、鎌倉の魅力を発信する文化交流施設として活動していくという。

 開館に先駆けて、本展では建築を公開。坂倉によって設計された「旧神奈川県立近代美術館 鎌倉」の歴史的建築の意匠を保ちながら、最新の技術によって生まれ変わった過程を、図面や模型、記録映像、写真などで紹介する。