フジフイルム・フォトコレクション展

　未知なる視覚体験として幕末に伝来した「写真」。その表現は時代とともに変遷し、現代に至るまで日本では、自らの姿勢や問題意識を明らかする優れた写真家が数多く誕生した。そして現在、デジタル技術のめざましい進歩に伴い、写真をめぐる環境も人々の意識も刻々と変化している。

　本展では、富士フイルム株式会社が2014年に創設した写真コレクション「フジフイルム・フォトコレクション」より、日本の写真史を通観する写真作品101点を展示。日本における写真黎明期の礎を築いたフェリーチェ・ベアトや下岡蓮杖らの作品、明治〜平成時代に国内外で高い評価を受けた日本人写真家の代表作を1点ずつ、銀塩プリントで紹介する。

　そのほかの出品作家に、秋山庄太郎、荒木経惟、石内郁、石元泰博、植田正治、上田義彦、川田喜久治、木村伊兵衛、今道子、沢渡朔、篠山紀信、柴田敏雄、立木義治、田沼武能、築地仁、東松照明、土門拳、奈良原一高、林忠彦、福原信三、星野道夫、細江英公、宮本隆司、三好耕三、森山大道ら。