ガウディをはかる – GAUDI QUEST –

　スペインが生んだ世界的建築家、アントニオ・ガウディ。《グエル公園》《カサ・ミラ》《カサ・バトリョ》など、手がけた建築のうち7件がユネスコの世界遺産に登録され、代表作《サグラダ・ファミリア》は、没後100周年となる2026年の完成に向けて工事が進められている。

　本展では、40年にわたり、スペインでガウディ作品の実測を行う実測家・建築家の田中裕也による実測図と考察をもとに、ガウディ作品の魅力を解剖。日本初公開となる、5メートル超のサグラダ・ファミリアの壮大な鐘楼尖塔図、8年の歳月をかけて完成させたグエル公園の実測図や、テレサ学院のアクソメ図など、ガウディの主要作品6件の図面を70点以上展示する。

　また会場では、世界遺産《グエル公園》の階段を、1分の1スケールで再現した実測体験も実施。来場者自らが実際に展示物を「はかる」追体験ができる展示構成で、ガウディ作品に秘められた視覚矯正や身体スケールといった要素を学びながら、建築の世界を楽しむことができる。