EXHIBITIONS

旭山動物園の飼育係から絵本作家へ デビュー30年

あべ弘士の絵本と美術

-動物たちの魂の鼓動-

2019.04.06 - 06.09

あべ弘士 『ライオンのよいいちにち』(佼成出版社、2001) © Hiroshi Abe

 あべ弘士は、動物園の飼育係という経歴をもつ絵本作家。日本でもっとも知られる動物園のひとつ・旭川市旭山動物園に在職中の1989年、『雪の上のどうぶつえん-なぞの あしあとの まき-』で絵本作家としてデビュー。94年に手がけた『あらしのよるに』(文・木村裕一)が講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版文化賞JR賞受賞を受賞し、高い評価を受けた。

 その後、『ゴリラにっき』(小学館、1999)や『ハリネズミのプルプル』シリーズ(文溪堂、2000)など、30年にわたって動物たちを主人公にした独特の世界を表現し、日本を代表する絵本作家のひとりとして活躍している。近作に『ライオンの風をみたいちにち』(佼成出版社、2018)、挿絵を手がけた作品に『歌舞伎絵本 あらしのよるに』(講談社、2018)、『100年たったら』(アリス館、2018)など。

 本展は、あべ弘士のデビュー30年を記念し、作家自身の提案にも基づく、絵本、児童書の44タイトルの原画約240点などを通して、その足跡を紹介する。