EXHIBITIONS

ソフィ・カル「Ma mère, mon chat, mon père, dans cet ordre(私の母、私の猫、私の父、この順に)」

2019.02.02 - 03.10

ソフィ・カル Quand me tues-tu? 2017 © Sophie Calle / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2019

ソフィ・カル Comment vivent les morts 2017 © Sophie Calle / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2019

 見知らぬ人々が自室のベッドで眠る様子を撮影し、そこにインタビューを交えた《眠る人々》や、メイドとしてヴェネチアのホテルに滞在し、宿泊客の部屋の様子をとらえた《ホテル》など、写真と言葉による作品で知られるアーティスト、ソフィ・カル。現在、原美術館では、カルが1999〜2000年に同館で行った個展「極限性激痛」の再現展示が開催されている(~3月28日)。

 これに並行してペロタン東京で開催される本展では、40人の音楽家や歌手がカルの愛猫・スーリーに追悼を捧げた「Souris Calle(スーリー・カル)」シリーズを日本初公開。レコードのオブジェとともに、特設スペースで実際に楽曲を視聴することができる。

 また、「Autobiographies(自伝)」シリーズより近年死去したソフィ・カルの母親、父親、猫にまつわる作品や、ガリマール出版社(フランス)刊行の探偵小説のタイトルを出発点に、「死」や「死別」と向き合った《Série Noire(セリ・ノワール)》も並ぶ。

 なお、銀座のギャラリー小柳にて個展「Parce que(なぜなら)」(2月2日~3月16日)も同時開催される。