EXHIBITIONS

ジョーン・ジョナス「Simple Things」

ジョーン・ジョナス Video still from Flawless Decoys 2017 © Joan Jonas Courtesy of Gavin Brown's enterprise, WAKO WORKS OF ART

ジョーン・ジョナス Video still from Beautiful Dog 2014 © Joan Jonas Courtesy of Gavin Brown's enterprise, WAKO WORKS OF ART

ジョーン・ジョナス Video still from Reanimation Performance(Milan 2014) 2014 © Joan Jonas Courtesy of Gavin Brown's enterprise, WAKO WORKS OF ART

 2018年の第34回京都賞(思想・芸術部門)受賞が決まった女性作家、ジョーン・ジョナスの個展が開催される。

 ジョナスは1936年ニューヨーク出身。60〜70年代にリチャード・セラやロバート・スミッソンらとともに実験的な活動を行い、国際展ドクメンタに過去6回参加するなど、女性パフォーマー、ビデオ・アーティストの先駆者として知られる。

 表現方法は様々で、パフォーマンス中のドローイング制作、スタジオワーク、パフォーマンスを記録した映像作品、写真作品など。いずれも神話や伝承あるいは詩などから着想され、独自の視覚言語を有している。

 本展では、ジョナスの主要な作品の構造と作家が寄せ続けてきた関心を伝える2つの映像作品《Flawless Decoys》(2017)、《Beautiful Dog》(2014) と、パフォーマンス記録映像《Reanimation Performance (Milan 2014)》(2014)を公開。身体、運動、音楽、女性のアイデンティティー、自然、都市の風景を切り口に、3つの制作を通して、半世紀以上にわたる作家の活動と世界への眼差しをひも解く。