EXHIBITIONS

驚異の超絶技巧! 明治工芸から現代アートへ

2018.11.16 - 12.24

前原冬樹 一刻:皿に秋刀魚 2014

安藤緑山 胡瓜(牙彫)

並河靖之 蝶に花の丸唐草文花瓶 清水三年坂美術館蔵 

髙橋賢悟 flower funeral:cattle 2017

 近年、明治工芸に対する注目度が飛躍的に高まり、七宝、金工、牙彫、木彫、漆工、刺繍絵画など、主に輸出用としてつくられた工芸作品が海外から里帰りし、多くの人が瞠目するようになった。2014年から翌年にかけ、全国6会場を巡回した「超絶技巧! 明治工芸の粋」展は、そんな明治工芸再評価の機運を盛り上げるための画期的な展覧会だった。

 本展は、大好評を博したその企画の第2弾。今回は、明治工芸と現代美術の超絶技巧が対決するという内容の展覧会となる。本展では、明治工芸を産み出した工人たちのDNAを受け継ぎ、超絶技巧と、機知に富んだ現代作家の作品を多数展示。木彫作家の前原冬樹、金工作家の高橋賢悟、陶磁作家の稲崎栄利子ほか、七宝、水墨、自在など、工芸の分野で活躍する多彩な現代アーティストが参加する。