EXHIBITIONS

辰野登恵子 オン・ペーパーズ

A Retrospective 1969-2012

2018.11.14 - 2019.01.20

辰野登恵子 WORK 76-D-5 1976  シルクスクリーン、紙 
個人蔵 © 辰野剛、平出利恵子 撮影=大谷一郎

辰野登恵子 UNTITLED-35 1974 シルクスクリーン、紙 
個人蔵 © 辰野剛、平出利恵子 撮影=大谷一郎

辰野登恵子 WORK 77-D-10 1977  シルクスクリーン、紙 
個人蔵 © 辰野剛、平出利恵子 撮影=大谷一郎

辰野登恵子 WORK 80-N-1 1980  シルクスクリーン、紙 
個人蔵 © 辰野剛、平出利恵子 撮影=大谷一郎

辰野登恵子 WORK 81-D-30 1981 油彩・パステル・鉛筆、紙 
個人蔵 © 辰野剛、平出利恵子 撮影=大谷一郎

辰野登恵子 WORK 82-P-36 1982 油彩・カンヴァス 
個人蔵 © 辰野剛、平出利恵子 撮影=大谷一郎

辰野登恵子 Oct-20-95 1995 パステル、紙 
個人蔵 © 辰野剛、平出利恵子 撮影=大谷一郎

辰野登恵子 AIWIP-25 2012 リトグラフ、紙 
個人蔵 © 辰野剛、平出利恵子 撮影=大谷一郎

 ドットやグリッド、ストライプなどの規則的なパターンを用いた理知的な版画や、豊かな色彩で有機的な形象の油彩画を描いた辰野登恵子。本展は版画やドローイングなど、紙の仕事を中心に、辰野の画業を再検証する。

 前半部では、自刷りのシルクスクリーン版画連作など初期作品から、独自の抽象表現の全体像を総観。続く後半部では、代表的な油彩と、それに関連する様々な版種による版画やドローイングを並置することで、油彩画と版画の豊かな相関関係を探る。

 また、辰野は2006年に信濃毎日新聞に連載された辻井喬(堤清二)の随筆『漂流の時代に』の挿絵を担当し、風景や身近な草花、割れてしまった器など、まわりの事物を素直に描いた。この挿絵原画52点を初めて一堂に展示し、画家の知られざる一面にも光を当てる。