EXHIBITIONS

岡本光博「GEIST」

2018.10.26 - 11.10

左は岡本光博《ST#435 Jack Okamoto lanterns》、右は世沙弥コレクションより「草間彌生」作品

 《未確認墜落物体 UFO Unidentified Falling Object》(2015)や《ドザえもん》(2017)に代表されるように、現代のポップ・アイコンを用いて作品を制作してきた岡本光博。社会問題や著作権問題などを題材に、表象批判とユーモアが混在した岡本のアイロニカルな作品は、メディアに多く取り上げられ話題を呼んだ。

 仙台初となる個展では、ドローイングやオブジェ作品数点からなる新作インスタレーションを発表。「東日本大震災以降、多くの人が1度は社会の歪みを感じながらも、約8年が経過した現在の世の中の動きは、また元の社会へ回収されてしまいそうに感じる」として、ドイツ語で「幽霊」「精神」「心」を意味する「GEIST」を本展のタイトルにつけた。

 本展は「GEIST」をひとつの切り口に、仙台という場所性を通して、鑑賞者が交感するための場となるだろう。