EXHIBITIONS

MOTサテライト 2018 秋 うごきだす物語

清澄白河エリア各所
2018.10.20 - 11.18

ヂョン・ヨンドゥ  A Girl in Tall Shoes 2018 Courtesy of CHAT, Hong Kong 参考図版

ヂョン・ヨンドゥ 古典と新作 2018

宮永愛子 手紙(部分) 2013 写真=木奥恵三 © MIYANAGA Aiko Courtesy Mizuma Art Gallery 参考図版

鈴木のぞみ Other Days, Other Eyes : 柿の木荘2階東の窓 2016-17 写真=木暮伸也  Courtesy of rin art association 参考図版

のらもじ発見プロジェクト 2013 写真=池田陽美 参考図版

鉄割アルバトロスケット 写真=沼田学 参考図版

 改修休館中に東京都現代美術館が清澄白河のまちなかでアーティストの作品展示やプロジェクトを実施し、「まち=地域」の魅力を再発見する試み「MOT サテライト」が今年も開催される。

 江戸時代からの下町情緒や水辺の風景などの魅力あふれるまちの特色に加えて、近年ではカフェやギャラリーも賑わいを見せるなど、新旧の文化が交わる清澄白河。1995年に開館以来、東京都現代美術館はこの地で活動を続け、国内外の現代美術を発信してきた。

 第3回となる「MOTサテライト 2018秋」のテーマは「うごきだす物語」。工場跡地や地域拠点を活用した7ヶ所の「MOTスペース」、また、コーヒー・ロースタリーやカフェ、商店街などが点在する「MOTスポット」で、まち歩きを楽しみながら作品を鑑賞することができる。

 参加作家はヂョン・ヨンドゥ、宮永愛子、鈴木のぞみ、ひがしちか、志村博の5名。ヂョンが清澄白河周辺地域の住民たちとの交流を通して、3面プロジェクションで描き出す新作の映像作品をはじめ、その場の時間の痕跡を可視化する宮永や、事物に残る記憶や風景を日常的なものに定着させる鈴木の新作インスタレーションが発表されるほか、まちの風景の一部に溶け込んでいくひがしの作品や、見慣れた風景にある種の違和感を投げかける志村による作品も登場する。

 加えて、鉄割アルバトロスケットによる演劇公演や、のらもじ発見プロジェクトのスタンプラリー、教育機関に所属するアーティストや研究者が展開する、テクノロジーを用いた体験型作品を含むプロジェクトの数々にも注目したい。