EXHIBITIONS

特別展 京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ

行快 釈迦如来坐像 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺蔵 重要文化財

行快 釈迦如来坐像 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺蔵 重要文化財

肥後定慶 千手観音菩薩立像(六観音菩薩像のうち) 鎌倉時代・貞応3(1224) 京都・大報恩寺蔵 重要文化財

肥後定慶 准胝観音菩薩立像(六観音菩薩像のうち) 鎌倉時代・貞応3(1224) 京都・大報恩寺蔵 重要文化財

快慶 優婆離立像(十大弟子立像のうち) 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺蔵 重要文化財

快慶 迦旃延立像(十大弟子立像のうち) 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺
蔵 重要文化財

 鎌倉時代初期に開創された古刹・大報恩寺が誇る、慶派仏師の名品が一堂に集う展覧会が開催される。

 大報恩寺は1220年に義空によって平安京内裏(現・京都市上京区)に近い場所に建てられ、仏師・行快作の《釈迦如来坐像》を本尊とし、千本釈迦堂の通称で親しまれてきた。同寺には、行快の師で、鎌倉の彫刻様式完成の一翼を担った快慶の晩年の傑作《十大弟子立像》ほか、行快とほぼ同世代で、運慶の晩年の弟子である肥後定慶作の《六観音菩薩像》など、鎌倉彫刻の名品が数多く収められている。

 本展では、大報恩寺での当初の安置状況を踏まえながら、《釈迦如来坐像》、《十大弟子立像》の全10体を寺外で初公開。また、後期(10月30日〜)では《六観音菩薩像》の光背を取り外し、前後期で仏像の違う表情、魅力を堪能できる。