EXHIBITIONS

パープルーム大学附属ミュージアムのヘルスケア

梅津会館
2018.09.15 - 09.29

展覧会イメージ

 美術家の梅津庸一が主宰し、集団と個、美術教育、近現代史などを念頭に活動してきたパープルームによる期間限定のミュージアム「パープルーム大学附属ミュージアムのヘルスケア」が開催される。

 本展は茨城県常陸太田市の郷土資料館「梅津会館」を会場に、昭和初期に建てられた梅津会館の収蔵品の数々や、茨城県の管理する過去の映像資料と現代美術、それに隣接するジャンルの品々を一堂に展示。メディアアートと江戸時代の住居を再現した模型が肩を並べるなど、古代から現代までが奇妙に共存した空間が出現する。

 芸術祭など地域アートが盛んに行われるようになったいっぽうで、予算が減少傾向にある全国の美術館や博物館の状況にも言及しながら、郷土資料館という地域アートの現場で、広義の意味でのミュージアム、そして展覧会をつくるうえで欠かせないキュレーションとは何かを考察する本展。キュレーションの語源である「curare(世話をする)」にちなみ、美術館に眠る作品、現代と過去の作家たち、地域アートに関わる人々を概念の上で「ケア」することを試みる。