EXHIBITIONS

ルーベンス展-バロックの誕生

国立西洋美術館|10.15 - 01.19

ペーテル・パウル・ルーベンス エリクトニオスを発見するケクロプスの娘たち(部分) 1615-16 ウィーン、リヒテンシュタイン侯爵家コレクション © LIECHTENSTEIN. The Princely Collections, Vaduz-Vienna

ペーテル・パウル・ルーベンス セネカの死 1615 / 16 マドリード、プラド美術館 © Madrid, Museo Nacional del Prado

ペーテル・パウル・ルーベンス キリスト哀悼 1603 ローマ、ボルゲーゼ美術館

ペーテル・パウル・ルーベンス クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像 1615-16 ウィーン、リヒテンシュタイン侯爵家コレクション © LIECHTENSTEIN. The Princely Collections, Vaduz-Vienna

ペーテル・パウル・ルーベンス マルスとレア・シルウィア 1616-17 ウィーン、リヒテンシュタイン侯爵家コレクション © LIECHTENSTEIN. The Princely Collections, Vaduz-Vienna

ペーテル・パウル・ルーベンス パエトンの墜落 1604 / 05 ワシントン、ナショナル・ギャラリー Courtesy National Gallery of Art, Washington

 壮麗華美な美術様式「バロック」が栄えた17世紀ヨーロッパを代表する画家、ルーベンスとイタリア・バロック美術、双方向の影響関係に焦点を当てた初の試みとなる展覧会が開催される。

 スペイン領ネーデルラント(現ベルギー、ルクセンブルク地域)のアントウェルペンで育ったルーベンス。由緒ある家柄の息子だったため、宮廷人となるべく高度な教育を受けたが、画家への思い捨てがたく修業を始める。修業を終えると1600〜08年までイタリアに滞在し、古代美術やルネサンスの美術を咀嚼しつつ、当時の最先端の美術を身につけた。

 アントウェルペンに戻ったルーベンスは、この地を治める総督夫妻の宮廷画家となり、大規模な工房を組織して精力的に制作に励むいっぽう、外交官としても活動。スペインやイギリスなどに赴き、戦乱のさなかにあったヨーロッパに平和をもたらすべく奔走した際も各地の宮廷のコレクションを熱心に研究し、光と動きにあふれる作品で、バロック美術を代表する画家として名を残した。

 本展ではルーベンスの作品を、古代彫刻や先行する16世紀のイタリアの芸術家の作品、同時代以降のイタリア・バロックの芸術家たちの作品とともに展示。「ルーベンスによる古代美術とイタリア美術の学習」や「英雄としての聖人たち:宗教画とバロック」、「神話の叙述」など7つのテーマを章立て、ルーベンスがイタリアから何を学んだのかに着目するとともに、イタリア・バロック美術との関係を明らかにする。