EXHIBITIONS

井津建郎作品展「インド・祈りのこだまする地」

2026.07.22 - 09.16

©Kenro Izu, Courtesy of PGI

 東京・東麻布のPGIで、井津建郎による作品展「インド・祈りのこだまする地」が開催されている。会期は9月16日まで。

 井津は1949年大阪府生まれ。日本大学芸術学部で学んだ後の71年に渡米し、祈りや人間の尊厳をテーマに制作を続けてきた。50年以上にわたりニューヨークを拠点に作品制作と発表を行う。2021年に帰国し、現在は金沢を拠点に活動。79年に初めて訪れたエジプトを機に、30年以上にわたり、エジプト、ヨーロッパ、中東、アジア各地の聖地、石造遺跡や建造物の撮影を始め、大判フィルムによる精緻な描写とプラチナ・プリントによる作品を発表してきた。18年からは、日本古来の美意識を探求する「もののあはれの美」三部作「幽玄」「侘び」「寂び」の制作を続けている。

 1996年に訪れたインドでの経験や、その後のブータンでの撮影を経て、聖地とは建造物そのものではなく「人間が築き、守り続けてきたもの」であるという認識を深めた井津は、2008年以降、インドで祈る人々を5年間にわたり撮影した。本展では、井津の「聖地」シリーズにおいて、その視線を「人間」へと向けた作品26点を展示している。