EXHIBITIONS

夏の企画展

マンガを拓く 谷口ジロー

鳥取県立美術館
2026.07.11 - 08.30

「ふらり。」©PAPIER/Jiro TANIGUCHI

 鳥取県倉吉市の鳥取県立美術館で、夏の企画展「マンガを拓く 谷口ジロー」が開催されている。会期は8月30日まで。

 漫画家・谷口ジロー(1947〜2017)は鳥取県出身。石川球太(1940〜2018)のアシスタントを経て1971年に漫画誌デビュー。「事件屋稼業」「『坊っちゃん』の時代」(いずれも関川夏央[1949〜]との共作)、「父の暦」「遥かな町へ」「神々の山嶺」(原作:夢枕獏[1951〜])など多様な作品を発表した。「孤独のグルメ」(原作:久住昌之[1958〜])はドラマ化されたことでも知られる。海外でも高く評価され、19言語に翻訳出版されているほか、映画やドラマ、演劇にも展開されている。小学館漫画賞審査委員特別賞、手塚治虫文化賞マンガ大賞、アングレーム国際漫画祭最優秀脚本賞・最優秀美術賞などを受賞し、2011年にはフランス政府芸術文化勲章シュヴァリエ章を受章した。

 本展では、緻密な描線やストーリーテリングで世界中の読者を魅了した谷口の約50年にわたる漫画家としての歩みを紹介。信念をぶつけ合う男たちのドラマ、厳しい自然と対峙する人間の姿、動物たちの命、「思想」といった抽象的な事柄、「歩く」「食べる」といった日々の営みなど、多岐にわたる題材を描いた作品を通して、つねに新しいマンガ表現を模索し、「マンガ」の可能性を切り拓き続けた軌跡をたどる。