EXHIBITIONS

第12回企画展

堀口捨己と谷口吉郎―茶室に魅せられた建築家―

 谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館で「堀口捨己と谷口吉郎―茶室に魅せられた建築家―」が開催されている。

 本展では、国立近現代建築資料館所蔵の堀口捨己の史料と、谷口建築設計研究所所蔵の谷口吉郎の史料を中心に、20世紀の日本文化を再読し、戦後の和風建築を牽引したふたりの建築家の歩みを紹介する。

 金沢の文化を代表するものとして挙げられる茶道。九谷焼の窯元の家に生まれた建築家・谷口吉郎は、自邸に移築された江戸期の茶室「一種庵」で、数寄者であった父の振る舞いを目にしながら独自の美学を育んだ。いっぽう、大学で谷口の先輩にあたる建築家・堀口捨己は、先端的なモダニズムから徐々に茶の湯の世界に入り込み、茶室研究の第一人者となった。

 両者は、松永耳庵などの茶人を介して新しい数寄屋のあり方について様々な試みを行い、「八勝館」(1950)や「游心亭」(1974)などの数寄屋建築を世に送り出した。本展では、史料を通してその歩みをたどる。