EXHIBITIONS

サム・フォールズ

Spring Flowers, Autumn Moon(春花秋月 Shunkashūgetsu) 2025
Glazed ceramic with glass in brass frame, flowers, water φ83.8 cm ©︎Sam Falls

 小山登美夫ギャラリー六本木で、サム・フォールズによる個展が開催されている。

 本展は、新作ペインティングおよび陶器作品を発表する個展であり、同廊での2度目の開催となっている。フォールズは、大気、植物、光、時間、自然の偶然性とのコラボレーションを通じて制作を行い、自然環境と向き合いながら屋外で作品を制作してきた。初期の絵画における死や象徴性から、ランドアートの場所性やミニマリズムに至る美術史に影響を受け、ペインティング、彫刻、写真といった媒体を横断する制作を展開している。

 キャンバスを地面に敷き、植物や水に反応する顔料を用い、雨や雪、霧、朝露などの環境によって変化する表面を通して制作される作品を展示。自然の要素と時間の経過によって生じる多重露光や色彩の変化など、自然との協働による制作プロセスを通して生まれる表現に着目する。

 今回の展示では、新作「Ikebana」シリーズ、「Bellows」シリーズ、彫刻作品「Tower of Light」「Sun Fade」などを展示。「Ikebana」シリーズは、生け花作品からの着想をもとに制作された陶器作品だ。「Bellows」シリーズは、雨や植物への露光を用いた作品群で、「Tower of Light」は、アルミ製Iビームとセラミックを用いた彫刻作品。「Sun Fade」は、太陽光を用いた自然染色により制作された作品群となっている。