ミュージアムワンダールーム　触れられない・でも・覚えている

　安曇野市美術館で「ミュージアムワンダールーム　触れられない・でも・覚えている」が開催されている。

　本展は、長野県にゆかりのある4名の現代アーティストを招き、展示室や回廊で作品を展示する冬の特別展である。

　出展作家の淺井真至は、淡い色彩による抽象的な形や文様、キャラクターを描いた絵画作品を紹介。平良光子は、生き物を主題とし、聖書や詩などから着想を得た物語の一場面を、動物彫刻として制作した作品を展示している。平田尚也は、インターネット上の画像や3Dデータなどの素材を用いて、AIを活用して制作した彫刻や映像作品を発表。宮内由梨は、身体の感覚、とりわけ皮膚感覚や内臓感覚に焦点を当てたインスタレーションや絵画などの作品を展示している。

　今回の展示では、物理的には触れることのできない作品が鑑賞体験として記憶に残ることに注目し、各作家の表現を通して現代美術の多様なあり方を紹介する構成となっている。