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EXHIBITIONS

アーティストの目は何をみていたか ービュフェ、エコール・ド・パリ、そして現代アートへ

2025.08.02 - 11.25, 2025.11.28 - 2026.03.24

杉戸洋 untitled 2011 油彩、キャンバス ©Hiroshi Sugito

 ベルナール・ビュフェ美術館で「アーティストの目は何をみていたか ービュフェ、エコール・ド・パリ、そして現代アートへ」が開催されている。

 ベルナール・ビュフェ(1928〜1999)は、戦後フランスにおいて活動した画家だ。サロン・ド・メや青年画家展などの団体展に参加し、ラウル・デュフィ、モーリス・ユトリロ、モイーズ・キスリング、藤田嗣治といったエコール・ド・パリの作家たちと交流した。1952年にはヴェネツィア・ビエンナーレにも参加しており、戦後の現代アートの動向とともに語られてきた作家である。

 本展は、20世紀に形成された多様なサロンや展覧会に注目し、ビュフェと同時代の作家たちとの関わりを紹介するものである。ビュフェは、野獣派やエコール・ド・パリの先達たちとともに、戦後フランスのアート・シーンを構成していたいっぽう、李禹煥やデイヴィッド・ホックニーと同世代に属しながらも、それぞれが異なる表現を展開していた。本展では、ビュフェの作品をほかのアーティストの作品と並置することで、作品の新しい側面を浮かび上がらせる初の試みとなっている。

 なお、今回の展示は前期と後期の二期に分かれ、展示替えが行われる。前期には、ビュフェ、ユトリロ、キスリング、レイモン・サヴィニャック、イケムラレイコ、杉戸洋、須田悦弘、藤田嗣治、森村泰昌、山口晃、李禹煥らの作品を展示。後期には、モーリス・ド・ヴラマンク、デュフィ、ホックニー、荻須高徳、佐々木愛、竹﨑和征、日高理恵子、村瀬恭子らの作品が加わる。