映像創世記とアンティーク

　Galerie LIBRAIRIE6 / シス書店で「映像創世記とアンティーク」が開催される。

　本展では、「映像」が人の手によってつくられるようになってから約200年の歩みを振り返り、映像表現の黎明期における技術と幻想の関係を紹介する。マジックランタンに登場する妖怪や怪物、ビュドオプティークに見られる誇張された建築、ジョルジュ・メリエスによる夢と幻想の映像世界など、現実と非現実のあわいに存在する「映像」の魅力に焦点をあてる。

　展示では、マジックランタンの初期天体スライドやプラキシノスコープといった写真発明以前の光学玩具、さらに世界初の市販カメラであるジルーダゲレオタイプカメラのレンズや、リュミエール・シネマトグラフカメラのレンズなど、映像創世記の文物を中心に展示。これらのアンティークを通して、技術や科学が夢や幻想と結びついていた時代のフランスの文化的背景を垣間見ることができるだろう。