鈴木隆｢red blue, and positions 赤と青、位置」

　gallery21yo-jで鈴木隆の個展｢red blue, and positions 赤と青、位置」が開催される。
　
　鈴木は1957年東京生まれ。81年に東京芸術大学美術学部を卒業した（大橋賞受賞）。その後、81年に第4回ジャパン・エンバ現代美術展で大賞を受賞し、83年に第3回ヘンリー・ムーア大賞展で佳作賞を受賞。84年に東京芸術大学大学院修士課程美術研究科を修了した。

　本展に際し鈴木は以下のステートメントを発表している。

「相変わらず赤と青、色彩空間中心の制作だ。この典型的装飾的な2色、鮮明な対比からなる覚醒とともにその引力と分離に希有な振幅を感じてほしい。

　また眼差しを二分する作品それぞれのあり方には、或る回帰や稚拙さも呼び込みたいと思っている。かつて、コンクリート・クンスト（Concrete Kunst) を宣言策定したオランダ生まれのテオ・ファン・ドゥースブルグが『線、色、表面、ほど具体的でリアルなものはない』とした言説を知ってから数十年の月日、しかしいまなお心中に」。